(25)山形屋海苔店 ≪柳田泰雲≫

巨大なケヤキ板に行書。ヨコは3メートルほどになろうかという大きさです。京橋の老舗「山形屋海苔店」の大看板です。
「泰雲書」は柳田泰雲(やなぎだたいうん 1902~1990)。泰麓(2代)泰雲(3代)泰山(4代)と続く書の名家で、あらためて紹介するまでもない大家です。もとは日本橋の生まれですから、山形屋とも親しかったのでしょう。
泰雲の細楷は有名ですが、これは大字の行書です。彫りは看板屋のいわゆる「カマボコ彫り」で黒漆を入れています。そのせいか「カンバン」らしくなりすぎていて、少し雅味に欠けます。平彫りにして濃い紫の海苔の色を思わせる岩絵具を使ったら、かなり格調が高くなっただろうと思います。
泰雲夫人青蘭氏が「学書院」を継いで活躍しておられ、山梨県八ヶ岳に「泰雲書道美術館」があり、柳田家の名筆を見ることができます。
山形屋は窪田惣八(初代)が山形の米沢から上京、1764年日本橋小網町に店を出し、240年、現在5代目を数えるとのことです。
■山形屋海苔店 中央区京橋2-6-21 03-3561-0171
掲載日時 2009 年 07 月 19 日 - PM 06 : 30
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