(22)葡萄屋 典型的なナタ彫り

銀座インズ2の地下のとり料理屋さんです。石組みの中にぴったり収まってシブい看板です。両サイドのアキの取り方や、しっかりとした吊り金具などを見ると、内装屋さんとの連携がうまく出来ていたことがわかります。
これは典型的な「ナタ彫り」です。ナタ(鉈)は木を断裁する道具で、書刻の道具ではありません。彫りあとが、あたかもナタで伐り落としたように見えることからそう言われてきた用語です。手法としては巾の広いノミで不均一にハツるのです。「ハツる」とは「削る」と書きますが、つべこべ言うより、アップして見た方が早そうです。
やや斜めから撮っています。こうして見ると、野性味があってまんざら捨てたものじゃありません。
厚い杉の焼き板は表面加工が施され、文字部の立ち上がり(輪郭線の内側)には明るい色をつけて、字が板の色に埋没して読みにくくならないよう配慮されています。落款は「也」とあり、今度食事をしたついでにお名前を確かめてみようと思っています。暖簾に熊谷守一のカエルの絵が染められていました。なかなか凝った店構えです。
■ とり料理「葡萄屋」 銀座インズ2 地階 中央区銀座西2-2先
℡03-3564-2001
掲載日時 2009 年 04 月 03 日 - PM 02 : 25
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