3 寒来暑往 秋収冬蔵

3 寒来暑往 秋収冬蔵

    かんらい しょおう   しゅうしゅう とうぞう

 宇宙がこんなに変動しているのだから、地球が遷り変わっていても不思議はない。(それが証拠に)寒さが来れば暑さが過ぎ去る。農家は秋に収穫し冬に(蔵)しまう。
 天地(今の言葉で地球環境)がこの程度の変化であることは、人間にとって幸いなことかもしれない。

【字形説明】
 篆書字形《※》に近づけると、この形(人人型)になる。天溪はこの字形を愛用するが、「来」であってもよい。自然発生的な字形としては「来」であった。隷書、楷書は「来」とし、中央部を「三」とすることもある。後世、楷書を篆書字形に近づけようとする動きのなかで、この字形が推奨された。
 旧字では「者」の日の上に点を打つ。字形的にはそれなりの意味を有するが、今日では点を省く形が一般的になった。
 ギョウニンベンはこのような形もある。バリエーションのひとつと考えておこう。これは隷書の形を保存した古い楷書形なのである。書家は同一字の重複を避けるために、このような別形(異体字形)を使い分ける。またツクリを活字では「主」のように上に点をつけるが、楷書では点にせず、一本棒をつきぬけて書く伝統である。
 旧字は上のようにツクリを「攵(ぼく)」にする。
                         

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