せんじもん りょう・いんがい・さん
見出しの「千字文」のあと、一般的には「梁・員外・散騎侍郎・周興嗣・次韻」と文の作者を書くならわしになっている。
「梁(りょう)」は国名。時代は6世紀初頭。勅命によって作られたので「勅」と書く本も多い。
「員外(いんがい)」は正式の官員の外に位置する、という意味で、「散騎次郎」という官職ではあっても、定員外の身分であることを意味している。彼の場合は恐らくヒラではなく名誉職だったのであろう。
【字形説明】
梁 活字では刃のテンを二つつけて刅とするが、隷書、楷書ではひとつ。刅(そう)は創の異体字で、刃とはならない。この活字形は後世篆書字形に合わせたものだろう。
外 タテ棒の最後は左にハネてもよい。
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