けんじ がそう こうしゃく じび
正しい節操を堅持すれば、ふさわしい爵位がおのずからころがりこんでくる。
「雅操」とは典雅な節操。仕事の意義をわきまえたプライドのことだろう。なかなかいい言葉だ。今日の社会にはプロがプロの誇りを持たないことが余りにも多すぎる。
「好爵」は好ましい爵位。ふさわしい地位という意味。「縻(び)」は「なびく」ことで、自ずとふさわしい仕事がまわってくるのである。
ここまでが第三段。(41~51)。内容は人間関係の礼節を扱った。次から韻が変るので、第四段になる。
【字形説明】
きわめて珍しいことだが、ここの八字には註すべき点はない。字形変遷史で問題になる字形がない、ということである。
書道の立場から敢えて述べれば、「雅」のキバヘンはハネてよろしい。ここは上下のテヘンに挟まれたのでトメただけである。「縻」は林を小さく納めないとタテ長になってしまうので注意が必要だ。
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