めいほう ざいじゅ はっく しょくじょう
鳳(おおとり)は自分のとまるにふさわしい樹にやってきて鳴くのであるし、白い馬は食むべき場に来て草を食む。活動すべき場があれば、人材は自然に集まってくる。(名君の治める国にはふさわしい人がそろうのである。)
鳳は天から下ってきて竹に棲むという。梧桐(ごとう=アオギリ)にだけとまるともいう。
白馬は「場」に食むというが、この「場」を「畑」とする注釈(李注)に従っての解釈が一般的である。しかしいくら古代でも畑に馬は入れないだろう。『詩経』にそのような詩があるというが、その詩とこことは別である。やはり馬は馬のいるべき場所、つまり特定の馬囲い場ではないのか。
いたづらに注釈書に引きずられて、わけのわからぬ読みを押し付けられるのはごめんだ。
【字形説明】
めづらしく特段説明を要する字形はない。
食 最後はハライとせずにトメている。これは上の屋根にハライがあるからで、ひとつの字にふたつのハライをつけることを避けたのである。下をハラいたければ、上はトメるのがよい。小学生の書写の教科書を見たら、不用意に両方ハラっていた。
「17 鳴鳳在樹 白駒食場」の印刷用画面はコチラ
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