会員の作品
121 憶良らは
憶良らは 今は罷(まか)らむ 子哭(な)くらむ
そもその母も 吾を待つらむぞ(山上憶良)
作者 的場優子
かな 書軸 44×33/56×94
出典 山上憶良 万葉3-337
制作 2015 中央区書道展
番号 会00121
憶良が宴会の席を中座した時の歌。「罷る」は「退出する」
「私憶良めはそろそろ引き取らせていただきます。拙宅では子供が泣いて待っているでしょうから。いや、本当はその母親が私の帰りを待ちわびておりますので。」
そこでのろけられた一同は「ご馳走様」とか「こりゃアテられたわい」とか言ってはやし立てたのであろう。
「そもその母も」は「それその」とする本もある。
作者 : 4.会員
掲載 : 2015/11/14