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117 客有れど酒無く
客有れど酒無く 酒有れど肴無し
月白く風清く 此の如き良夜を何とせん(蘇軾)
作者 蒲田令望
楷書 書軸 半切2/3 17×68/28×130
出典 蘇軾
制作 2015 中央区書道展
番号 会00117
蒲田さんの年来のテーマは同じ字形の繰り返しにあり、これまで「一杯一杯復た一杯」など通常なら敬遠しそうな詩句に数々チャレンジしてきた。
今回は「有、肴、月、清」と「月尽し」、「無」が二つ、「酒」が二つ、サンズイが三つある。二行目だけが普通である。
詩人は勝手に詩句を作るが、書くほうは同じ字形に変化をつけなければならず、そこが嫌なところであり、それが勉強というものである。
作者 : 4.会員
掲載 : 2015/11/12