会員の作品
134 けふからは
けふからは日本の雁ぞらくに寝よ(一茶)
かな
作者 醍醐邦子
書軸 半懐紙 濃墨
17×91/28×150
出典 一茶
制作 2016 中央区展
番号 会00134
マガンは渡り鳥。秋に飛来して日本で越冬し、翌春シベリアへ帰郷する。遠来の友を身内として受け入れる心遣いがこの句に表れている。かつては日本中に雁がいた。昭和になって減少し1971年には天然記念物に指定され狩猟は禁止された。関係者の努力によって2010年には十万羽ほどに回復したらしい。一茶の時代がいかに身近かな鳥だったかがわかる。
作者 : 4.会員
掲載 : 2016/10/19