会員の作品
133 田子の浦に
田子の浦に うちいでてみれば
白妙の ふじのたかねに
雪はふりつゝ(山部赤人)
かな
作者 清水ヨネ
書軸 半懐紙 濃墨
30×45/40×160
出典 山部赤人
(百人一首)
制作 2016 中央区展
番号 会00133
九十歳を過ぎてから新たにお習字を習おうという人は滅多にあるものではない。清水さんは九十一歳。生まれてはじめて自分の書軸ができた。今年、曾孫ちゃんと一緒に中央区書道展に出品した。書道連盟では八十五歳以上のかたの出品には「墨田川賞」を授与してその健勝をたたえている。二代会長の鈴木鳳聲先生が引退するにあたって作ったもので、隅田川の隅を「墨」にかえてくれとの仰せであった。ご褒美は金箔を巻いた墨一丁である。毎年一人か二人の受賞がある。七十、八十の若い人はこれを見ならって精進しましょう。
作者 : 4.会員
掲載 : 2016/10/19