会員の作品
132 見わたせば
見わたせば柳桜をこきまぜて
みやこぞ春の錦なりける(素性法師)
かな
作者 吉田秀子
書軸 半懐紙 濃墨
30×45/40×160
出典 素性法師(古今56)
制作 2016 中央区展
番号 会00132
古今集の有名な歌。「こきまぜて」とは「扱き混ぜ」で、しごき落したものを混ぜ合わせる、と古語辞典にある。イメージしにくい。錦にたとえているので、機織りの糸をしごいて織り重ねているのだろうか。 桜の花盛りに柳の新緑はなかなか映える。
かなの部の連盟賞に選ばれた。
作者 : 4.会員
掲載 : 2016/10/19