会員の作品
湖月林風相與清

湖月林風 相與(とも)に清し 残樽 馬より下りて復た同(とも)に傾けん
久しく野鶴(やかく)の双鬢の如くなるにまかす
遮莫(さもあらばあれ)隣鶏(りんけい)の五更を下るを(杜甫)
作者 出口和雄
楷書 半切 紙本濃墨 46×187/34×112
出典 杜甫 七言絶句
番号 会00083
「久」と「野」の間にある字は「まかす」と読む。パソコンでは出てこない。
この作品は昨日終了した第63回中央区書道展で「会長賞」に輝いた。長年にわたって地道な努力を積み重ねてきた成果。
「遮莫」は漢文独特のイデオムで「さもあらばあれ」と読み下す。どうにでもなれ、あとは知ったことか、勝手にせい、というニュアンス。最近はトンと耳にしない言葉になった。私などはときどき使う。この間も傘をどこかに忘れてきて一向に思いあたらない。ボケてきたと思うとシャクである。「さもあらばあれ俺の傘」と、ウサを晴らした次第。
作者 : 4.会員
掲載 : 2011/10/10
