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149 上天之載無臭
上天之載無臭無聲随感變質應徳
効霊赫々明々雲氏龍官龜圖鳳紀日含
五色烏呈三趾筆無停史(臨 九成宮)
上天の載は臭無く声無し。感に随いて質を変じ徳に応じて霊を効す 赫々明々たり。 雲氏龍官 亀図鳳紀 日は五色を含み 烏は三趾を呈す。筆は史を停める無し。
楷書
作者 中島好美
書軸 130×34
臨書 欧陽詢 九成宮
制作 2018 第70回中央区展 区長賞
番号 会00149
欧陽詢「九成宮禮泉銘」の臨書。全臨に半年をかけ、好みのくだりを半切にまとめた。
ここは「上天」の本質を述べている。
天上のことには匂いも音もないが、聖人が世に出たことに感じて、その性質を変え、徳に応えて霊験があらわれる。
それははっきりとして盛んで明らかなものである。(昔からすぐれた治世には)雲氏、竜官、亀図、鳳紀をはじめ、日が五色の光を含み、三本足の烏があらわれるなど、瑞兆がある。(楽人はそのほめ歌をとめることなく)その記録の筆は史官の手をやすめることがない。
努力の甲斐あって「区長賞」に輝いた。
作者 : 4.会員
掲載 : 2019/09/29