会員の作品
128 みよしのの
みよしのの 山辺にさける 桜花
雪かとのみぞ あやまたれける
(古今集 紀友則)
かな
作者 平野絹代
書額 半懐紙 紙本濃墨
36×27
出典 古今(60)紀友則
制作 2016 中央区展
番号 会00128
かなの料紙とは美しいもので、このような砂子は丹念な手作業によってできあがる。このデザインが平安時代から今に至るまでずっと踏襲されている。
かな書のお稽古をする人はこんな紙に書けるようになりたい、と思うであろう。王朝時代のお姫様たちは最上の料紙を日常的に使っていた。鳩居堂で一枚五千円もするような紙を練習用にしていたなんて。私なんか手がふるえて書けないわ、などという下々の心は捨てなさい。大切なのは紙に負けないお姫様の心です。
これは今年の中央区書道展で「会長賞」に輝いた。
作者 : 4.会員
掲載 : 2016/09/16