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心外無別法
心外に別法無し(楞厳経)
仏教ではすべてが心中にあるとする。外界だと思っている宇宙も実はおのが心の中にしか存在しえない。世界を支配する理法もわれわれの外にあるわけではない。そこで「心外に別法があると思うなよ。お前さんの心をよく見なさい」となる。諸悪の根源は自分なのだ。
これじゃボヤきたくともボヤけないね、とボヤこうではないか。
丸ノミで横に浚って広がりを出している。この茶色は「岱赭(たいしゃ)」という顔料で赤系のものを用いた。
作者 齋藤松溪
楷書 書刻 ホウ板 浮出彫 29×72
出典 楞厳経(りょうごんきょう)
制作 2003
番号 会00047
作者 : 4.会員
掲載 : 2009/06/20