
会員の作品
頭上漫々 脚下漫々
頭上漫々 脚下漫々
鮮やかな緑箔を全面に押している。箔は金銀箔ばかりではないので画材屋さんで見せてもらうことを私は勧めている。これは小池さんが池の端の喜屋で買ったそうだが、私が別の店で聞いたところ、これと同じ色のものはなかった。店によって品が微妙に違っていたりするので面白い。
漫々はサンズイがつくので水のことばかりかと思っていたが、広くとりとめのないことにも用いられる。
ツクリは「冒(ぼう)」と「又」の合字。「冒」は「面衣」とある。顔にかかるベールであろう。下部の「又」は手の形だからベールを手で引っ張る、すると美しい目元が顕れる、という字形で、流し目のことらしい。
作者 小池千代子
隷書 書刻 扁額 朴板 15.5×79
制作 2004
番号 会00044
作者 : 4.会員
掲載 : 2009/05/24