
会員の作品
延年益壽
えんねん えきじゅ
漢代の瓦当の字から採った。隷書の初期の素朴な形をしている。
初心者はこのように古典に範をとって彫りと着彩で楽しむ方法が、早く書刻に親しむ近道である。字形はもともとがよいのだから、出来上がってみると存外「サマになる」ものである。色は枠線に交互に二色を配するだけで、むづかしくない。あまり趣向をこらすと逆につまらなくなる。
板はちょっと奮発してヒノキを使った。このころ会員十人ほどがヒノキに挑戦していた。作者はベテランにまじって力闘して、配色を皆にほめられた。十人が出すコッパはかなりのもので、家に帰ってお風呂に入れます、と持って帰る人もあった。
作者 中田良子
隷書 書刻 楹額 ヒノキ板 浮出彫
金箔押 24×80
制作 2003
番号 会00042
作者 : 4.会員
掲載 : 2009/05/02