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松樹千年之翠
松樹 千年之翠(みどり)
陶皿に墨呉須(すみごす)で字入れをしている。(陶芸では「絵付け」というがこの語は我々にはなじまない)。
紙とは勝手が違って、土(粘土)に書くのだから、それなりの工夫が要る。筆に絵具を含ませるのが勝負どころで、乳鉢に溶いた絵具を均一に攪拌して濃度を定める。絵具はすぐに沈殿して上澄みがたまってくるから、そのつどコマメに攪拌する必要がある。書く身になってみれば中断を余儀なくされて、いやなものだが、手抜きはできない。書くことに熱中するあまり、上澄み液ばかり掬い取ることになりがちで、そうなると字はだんだんぼやけてしまう。困ったことにそれがわかるのは焼きあがった後なのである。
というようなことで、書道展に陶器に書いた作品が見られないわけがお分かりになろう。
かな 陶皿 墨呉須 徑27
作者 野呂純子
制作 2002
番号 会00038
作者 : 4.会員
掲載 : 2009/03/28
