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酔時百歳
酔時百歳(すいじひゃくさい)
いうなれば百年間も酔っ払いっぱなし、ということよね。飲むにも程度というものがあるんじゃないの?
いやいや、これこそ呑兵衛垂涎の境地だ。至福の心ここにありだ。
アル中ってことじゃない。
わからん御仁だな。あなたに酔って百年ってくどかれてみい。ほら、まんざらでもない顔になった。
山下君のたしかこれが第1作だったと思う。酔っぱらった色はどうする? と聞いたら「じっくり考えます」と言って、一週間後に「歌舞伎の幕を見てこれだ、と決めました」と語っていた。緑と橙と黒の伝統の色に学んだのである。こういう感性の若者もいるのである。
隷書 書刻 小額 朴板 峰彫 15×45
作者 山下 真
制作 2003(青溪会書刻展)
番号 会00037
作者 : 4.会員
掲載 : 2009/03/21