
会員の作品
擧頭望山月
頭(こうべ)を擧(あ)げて山月を望む(李白)
李白の有名な詩で「このあとに「頭を低れて故郷を思う」と対句になっている。ここでは頭を擧げたほうを取り上げて、前向きの作品にしている。つまり、この語句だけにすると、背筋を伸ばして目標をきっと見据えているイメージである。このように原詩のコンセプトから離れて鑑賞することができる、というのも書の楽しみのひとつである。
これは平成15年の「青溪会書刻展」の出品作。地には岩絵具の赤を撒いてあざやかな仕上げになっている。
隷書 書刻額 桂板 浮出彫 銀箔押
25×85
出典 李白
作者 森 金星
制作 2003
番号 会00035
作者 : 4.会員
掲載 : 2009/03/14