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秋夜長
秋夜長し(白居易)
ヒノキの板に三字。白い肌に群青の色が冴えている。
板に書を彫るには、文字部分を掘り込むものと、浮出すものとの二通りがある。「凹彫り」「凸彫り」と書いている本があるが、凹凸は製版上の言葉で、印刷の版面のこと。日本の木彫にこんな用語の伝統はない。刷るための凹ではないのだから、「文字彫り込み」というべきだろう。文字を扱う人なら漢字には敏感であってほしいと思う。
さてこれは「文字彫り込み」の「峰彫り」である。文字の中央に三角の峰ができ、そのとがらせ方や、残し方によって、書刻の初心者でも面白い作品に仕上がる。技法的には「打ち込み」と「ハツリ」だけ。単純でありながら、表情豊かで奥が深い。
行書 書刻 額 ヒノキ板 彫込 峰彫 23×48
出典 白居易
作者 森 金星
制作 2003
番号 会00034
作者 : 4.会員
掲載 : 2009/03/12
