会員の作品
123 わかものの
わかものの 庭みちゆくも
めづらかに
それかあらぬか はまのいでたち(天溪詠)
作者 風間秀子
かな 色紙 24×27
制作 2015
番号 会00123
清澄庭園での和歌。隅田川に近く、池というより海浜を思わせるように設計された庭園である。それかあらぬか若者のいでたちも開放的で華やいでおり、年寄りの目には目新しく映る。
この色紙の模様は「切り継ぎ」といい、柄のある和紙をちぎって貼り込む。平安貴族が案出した不変のデザイン。「かな書」の伝統は千年以上の長きにわたって文字、紙、筆、和歌などが今に続いている。室町時代の「能」よりも古いのである。なぜ世界遺産に申請しないのか不思議なほどだ。かな書家には「世界」という視野がすっぽり抜け落ちている。
作者 : 4.会員
掲載 : 2016/01/05