2009年7月 会員の作品
徳不孤必有鄰
徳は孤ならず
必ずや鄰(となり)有らん(論語)
論語巻2に出る名言。
「必ず鄰有り」と断定して読むのが伝統だが、上のように読んでみた。徳はしばしば孤独、孤立である。必ず理解者が出るとは限らない。「必ずや・・あらん」と希望的観測の言葉にした。
板はイチョウである。鮮やかなカラシ色は作者の選択。
板と字の大きさが釣り合って収まっている。このような作品の参考例として記憶していただきたい。
作者 町田由溪
篆書 書刻 楹額 浮出彫 31×122
出典 論語巻2 里仁第4
制作 2003(青溪書刻展出品作)
番号 会00050
作者 : 4.会員
掲載 : 2009/07/19 上に戻る
蹉跎暮容色
蹉跎(さだ)たり 暮の容色(杜甫)
「蹉跎(さだ)」とは時を過ごしてしまうこと、機を逸してしまうことを意味する。夕暮れの美しさはあれよあれよという間に変化して、待っていてくれない。まことに「蹉跎(さだ)」たるものがある。
人それぞれに美しい暮景に出会った経験がおありだろう。書作はそのようなイメージをよみがえらせてくれる働きを持っている。
うつろいやすいものだから、なおさら美しい、ともこの句は言っている。幸いにも、我々の記憶はそれを保持することができる。
作者 町田由溪
隷書 書刻 ヒノキ板 彫込 18×70
出典 杜甫
制作 2003
番号 会00049
作者 : 4.会員
掲載 : 2009/07/04 上に戻る
