2008年10月 会員の作品
奥の細道 十句

奥の細道 十句
草の戸もすみかはる代ぞひなの家(以下九句略)
短冊を10枚。奥の細道の始めと終わりの句をはさんで、お気に入りの句をあいだに置いた。初心者は、このように一つずつ書き上げては次に進み、十くらいまとまったら一段落して軸にしておくとよい。なにごとに於いても、おけいこは段落が必要だ。のんべんだらりとやっているより確実に進歩する。厳しい顔をして一区切りさせない先生は怠惰な先生だと思ってよろしい。ひと節ごとに腕を上げてゆく弟子に不親切なのだから。
かな 書軸 短冊づくし 90×65
出典 芭蕉「奥の細道」
作者 臼田麗子
撮影 タカヒコ
番号 会00025
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作者 : 4.会員
掲載 : 2008/10/24 上に戻る
巨勢山(こせやま)のつらつら椿

≪万葉二首≫
巨勢山の つらつら椿 つらつらに
見つつ思(しの)ばな 巨勢の春野を(坂門人足)
来むといふも 来ぬときあるを 来じといふを
来むとは待たじ 来じといふものを(読人不詳)
言葉遊びで有名な和歌。同音の繰り返しが快いリズムをきざむが、書くとなると同じ字が並んで書きにくいことおびただしい。そこで「変体がな」のリリーフとなる。変体がなのありがたさを知ると、今度は字形の異なる組み合わせに苦労することとなる。かな書を手がける人は必ずこのような課題に挑戦し、悪戦苦闘することになっている。(例えば万葉27よきひとの、2640あづさゆみ、なども有名)。
54の歌には詞書きがあり、坂門人足(さかとのひとたり)とわかる。和歌の伝統に従って、まず「ひとたり」と書くことができるが、527の歌のほうは記載がないからそのまま歌を書き始めている。二首の整合性はないけれど已むをえない。
かな 書軸 紙本濃墨 60×120
出典 万葉集(54、527)
作者 渡辺郁子
制作 1998
撮影 タカヒコ
番号 00024
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作者 : 4.会員
掲載 : 2008/10/03 上に戻る
