2008年7月 会員の作品
水深く魚楽しみを極む

水深く魚楽しみを極む(杜甫)
やわらかい行書もいいが、このようにカッキリした行書も重みがあってすばらしい。
天溪に師事して40年以上ひたすら楷書だけを研鑽し、行書や隷書は習わなかった。しかしこの作を見ると、「楷書がすべての基本」といわれる所以がよくわかる。
行書 楹額 書刻 カツラ板 彫込
群青研出 35×125
出典 杜甫「秋野五首」の二
作者 齋藤松溪
番号 会00015
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作者 : 4.会員
掲載 : 2008/07/25 上に戻る
好語 時に広うせ見る

好語 時に広うせ見る(蘇軾)
感じの良い言葉は時には心の広さを見せるもの。そのひとの度量をあらわすのである。
「好語」は私たちの書く語句や詩句と考えてもよい。時にはもとの意味を超えて精彩を放つこともある。原詩の作者が思いもよらなかった解釈も可能だ。詩人の高橋睦郎氏は、これを「後読み」と言い「読者が大きくしていく」と言っている。
楷書 楹額 書刻 カツラ板
黄土金箔 35×130
出典 蘇軾
作者 高倉朋溪
番号 会00014
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作者 : 4.会員
掲載 : 2008/07/19 上に戻る
太乙 天都に近く

太乙 天都に近く 連山海隅に到る
白雲望を迥(めぐら)せば合し
青靄看に入りて無し
分野中峰変じ 陰晴衆壑 殊なり
人処に投じて宿せんと欲し
水を隔てて樵夫に問う(王維)
セラミックボードに彫った。彫りやすく着色も自在で、初心者向きである。ただし小刀は扱いにくい。
隷書 書刻 セラミックボード 彫込
彩色 68×106
出典 王維 送別
作者 高倉朋溪
番号 会00013
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作者 : 4.会員
掲載 : 2008/07/18 上に戻る
みわたせば 柳桜をこきまぜて

みわたせば 柳桜を こきまぜて みやこぞ春の 錦なりける
扇面という形は日本独自の紙面形体であるようだ。中国では団扇(うちわ形)が本来的な形で、扇は日本からの輸入品だった。
かな 書額 扇面 60×40
出典 古今集56
作者 石塚洋子
番号 会00012
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作者 : 4.会員
掲載 : 2008/07/18 上に戻る
千秋萬歳

円形の陶板に四字。瓦当文の形式で、書体は隷書。このように筆致がほどよく出るように書くのは、絵具(呉須)の濃度をうまく調整しないと難しい。これは初めての陶板作だが、ビギナーズ・ラックということもある。
隷書 陶板額 墨呉須 35×35
作者 齋藤松溪
焼成 八王子焼窯元 工藤孝生
番号 会00011
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作者 : 4.会員
掲載 : 2008/07/13 上に戻る
長生未央

長生未央(ちょうせいみおう)
瓦当文(がとうぶん)を模した。漢代の瓦には文字が刻まれ、おめでたい文句が軒先を飾っていた。建築装飾に文字をデザインした最初の発明であろう。円形のなかに文字をどう埋めるか、工夫をこらしたに違いない。
陶板を彫りこんで焼成、釉薬のおかげで、素焼きの瓦の肌合いとは違った雰囲気になった。
篆書 陶板 弁柄 40×45
作者 神田睦則
焼成 八王子焼窯元 工藤孝生
番号 会00010
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作者 : 4.会員
掲載 : 2008/07/11 上に戻る
なにとなく君に待たるる心地して

なにとなく きみに待たるる ここちして いでし花野の 夕月夜かな(与謝野晶子)
扇面の軸装。あの人の気配を感ずるくらい素敵な月夜なのでしょう。与謝野晶子もなかなかの自信家で。
なにとなく振られそうな気がして、というのならわかります。が、それじゃあ歌にはなりません。
かな 書軸 扇面 45×130/35×30
出典 与謝野晶子
作者 石塚洋子
番号 会00009
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作者 : 4.会員
掲載 : 2008/07/04 上に戻る
方(まさ)に不染心を知る

方(まさ)に不染心を知る(孟浩然)
書くうちに、いろいろな雑念に煩わせられながら、一心に稽古をする。ひたすら書いていると、心が筆先に集中するのを感じる。次は彫りである。ノミをあて、木槌でコンコンと無心に叩く。熱中しているときのノミにはキレがある。
かくて不染心がいかなるものか思い知らされる。つまりは集中力の集積なのだろう。
草書 書刻 カツラ板 浮出彫 緑青
箔押 34×130
出典 孟浩然
作者 蒲田令望
番号 会00008
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作者 : 4.会員
掲載 : 2008/07/03 上に戻る
