
キッズコーナー
ほりのうちまりこせんせい
小嶌裕貴(小1)
書 半切
作者はもう4年生になっている。これは1年入学そうそう、担任の先生の名前をかいたもの。
私は最初に名前からはじめる。自分、親、友達、先生。字は人との交流の基本だから、まずは身近かな名前を大きく書くのである。
これだけの字数を上から下までに収めて、しかも紙の真ん中に配することは、大人だって簡単ではない。小さくても空間把握能力があるので、裕貴は二枚目で納めてしまった。たいしたものだ。
「希望の国」とか「美しい日本」のような、大人の押し付けはそらぞらしく、そんな見え透いた美辞麗句は子供には無用だと思う。そんなことを書かせるウサンクサイおじさんだと、あとになって思われるのは心外である。後生畏るべし。私がそうであったように、じきに批判力がつくのだから、私だって真剣味がなくちゃあ、ね。
番号 児00007
作者 : 5.キッズコーナー
掲載 : 2009/05/10