2009年4月 キッズの作品
飛鳥連山(ひちょう れんざん)
菊地裕一(小4)
書刻 桂板 浮出彫 金箔押 白緑
19×54.5 2007年
裕一の書刻第3作。4年生になれば漢字の語彙数もかなり増える。飛鳥(ひちょう)は飛んでいる鳥、日本では「あすか」とも読むんだ、と熟語に慣れるように教える。いずれ奈良にも行くだろう。彫る手つきも大分しっかりしてきた。
鮮やかな空色は白緑(びゃくろく)である。地元の子だから画材は一緒に自転車で銀座の伊東屋に行き、自分で気に入った色を選んでごらんと言ったらこの色にした。子供はこのような場合あまり迷わない。ためらわずにサッと選ぶ。いつも大人を相手にしていると、大人は直観力に自信がなくなるのだろうか、グズグズいつまでも決めかねている。「先生が決めてください」なんて言われることもよくある。「裕一を見習いなさい」と言う事にしている。
この日「6階まで階段で上る」というので付き合ったら、帰りの自転車がひどくこたえた。子供のペースにうっかりハマらないようにしよう。
番号 児00003
作者 : 5.キッズコーナー
掲載 : 2009/04/26 上に戻る
ながれ星
高橋桃子(小2)
書刻 朴板 彫込 古代箔押
文字胡粉 18×45 平成17年
桃子も今は6年生だが、2年生のときに初めて板に彫らせた。
子供にセラミックの硯など贋物を与えてよしとする風潮があるようだが、私は子供にも大人の使う本物の日本画材「水干絵具」を使わせる。箔も本物である。
箔押しは子供には難しいと当初思っていたが、実際には小さい手で難なくこなす。子供の手には静電気が起きないらしく、素手で箔箸を使わずに、しかも震えずにさっさとやりおおせてしまった。大人のように「箔は高い」などとビビらないのであろう。
私は本物の使い方を本気で教えるおじさんになりたい。
番号 児00002
作者 : 5.キッズコーナー
掲載 : 2009/04/18 上に戻る
鳥福(とりふく)

菊地裕一(小2)
書刻 朴板 浮出彫 美藍 銀地研出 文字金箔押
45×18 平成17作(2005)
このコーナーでは小中学生の作品を紹介する。作者はすでに6年生になっているが、これはお習字をはじめて2年目、2年生のときの書刻第一作である。私も小学生に教えるのは初めてだったので、刃物の扱いにはとりわけ慎重になり、ノミの持ち方、人へ渡すときの作法、置くときの場所への配慮、刃先を絶対に人に向けないこと、など何度も繰り返しエクササイズさせてから始めた。
おいおい述べようと思っているが、子供に「お手本」を与えて、そっくりに書かせようなどという気持ちは私にはサラサラない。コマッシャクレた子供の字ほどいやらしいものはない、とひそかに思っている。
番号 児00001
作者 : 5.キッズコーナー
掲載 : 2009/04/18 上に戻る
