岡村友子の作品
かたもなく

かたもなく荒れたる家の、木立繁く、森の様なるを過ぎ給ふ。大きなる松に藤の咲きかかりて、月かげに靡きたる、風につきてさと匂ふがなつかしく、そこはかとなき香なり。橘には変りて、をかしければ、さしいで給へるに、柳もいたうしだりて、築地にもさはらねば、みだれふしたり。(源氏物語「蓬生」)
源氏が末摘花の荒れ果てた屋敷を訪問したときの一節。源氏物語絵巻に描かれた名場面である。「をかし」を「おかし」と誤記している。不注意である。
かな 額 鳥の子紙
出典 源氏物語「蓬生」
制作 2001(個展)
番号 友00054
作者 : 2.岡村友子
掲載 : 2009/12/19
