岡村友子の作品
在原の 跡なへだてそ かきつばた

在原の 跡なへだてそ かきつばた
川辺の水の 浅からず(謡曲・杜若)
杜若は「かきつばた」と読む。これも書刻で、板は松。
謡本の字には昔は変体仮名(草仮名)が頻出していたが、明治33年にかなの標準字体から外されて、現行の47文字だけにされてしまった。したがってこの作品も「阿と那へだてそ」とあって、習ったことのない現代の人には読みにくい。平安の昔から、明治33年まで、通用していた文化遺産であったのに、途絶えてしまったわけだ。なぜ当時も今も「かな書家」は反対運動を展開しなかったのだろうか。そちらのほうが問題だ。
かな 書刻 松板 彫込 16×36.5
出典 謡曲・杜若
制作 2006
刻者 岡村大
撮影 ストゥディオ・キャトル
番号 00014
大きな画像
作者 : 2.岡村友子
掲載 : 2008/08/07
