岡村友子の作品
5 梅雨 夏

日頃 降りつるなごりの 雨 いますこし そゝぎて、をかしきほどに 月 さし出でたり。(中略)
かたもなく荒れたる 家の木立繁く 森のやうなるを 過ぎたまふ。大きなる松に 藤の咲きかゝりて 月かげに なびきたる風に つきてさと 匂ふがなつかしく そこはかとなき かをりなり。(蓬生)
長雨 例の年よりもいたくして 晴るゝ方なく つれづれなれば 御方々 絵物語などのすさびにて 明かし暮らし給ふ。(蛍)
いとあつき日 東のつり殿にいでたまひて 涼み給ふ。
中将の君もさぶらひ給ふ。 したしき殿上人 あまたさぶらひて 西河より たてまつれる鮎 ちかき河の いしぶしやうのもの 御前にて調じ まゐらす。(常夏)
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料紙 灰紫淡染 青金水金砂子霞 (右柱・灰紫中染) 180×60
撮影 杉山栄紘(ストゥディオ・キャトゥル)
番号 友00071
作者 : 2.岡村友子
掲載 : 2010/07/30
