岡村友子の作品
夜をこめて 鳥のそらねは

夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも
世に逢坂の 関は許さじ(清少納言)
ご存知百人一首に出る歌。長い詞書きがあるので、前後の事情がわかるが、この歌だけでは「夜をこめて物語りなど」していたという意味にはとれない。夜通し鳥のそらねをはかっていたのか、それは何故? となるであろう。函谷関の古事を知っていても、いくらコケコッコーと朝になったことを告げようと、それではバレバレである。逢坂の関でなくとも門は開くまい。
当事者だけがわかる機知であり、清少納言と大納言行成だから話題性があるのだろう。この程度の男女のやりとりが話題になるほどレベルが低かったのかとがっかりする。狭い宮廷サロンの週刊誌的な状況がはからずも露呈したのだろう。
かな 鳥の子紙濃墨 33.5×29(本体)
出典 百人一首62・清少納言
制作 1968
番号 友00045
作者 : 2.岡村友子
掲載 : 2009/05/30
