岡村友子の作品
やまとは くにのまほろば
大和は国のまほろば 畳なづく青垣(あをかき)
山ごもれる 大和し うるはし

上代歌謡の代表作。ヤマトタケルの国見歌。万葉仮名の「夜麻登」は「倭」あるいは「大和」の漢字をあてる。「碁母禮流」は「籠れる」あるいは「隠れる」をあてる。
かな書を学ぶ人はまず「いろは単体」からはじめて、変体がなに進み、連綿を手がけて、散らしに進む。かなの曲線が手に入ったあとで、ようやく漢字(万葉仮名)に移る。ここで大きな山がたちはだかる。漢字は中国のもの、手本とする王羲之も「かな屋」ではない。
かな書の漢字は日本独自の展開をとげたもので、漢字の草書と違う崩し方が随所にあり、かなのやわらかい曲線に調和するようにできている。小野道風や藤原行成(伝だが)などの古典をしっかり学ばなければならない。漢字屋の漢字との線の違いが見てわかるようでなければ一人前ではないのだが、どこがどう違うのか、分かっていない人もかなりある。
かな 書額 継ぎ紙濃墨 本体36×24
出典 古事記(中巻) 上の老(を)は「袁」が正しい。
制作 1988
番号 友00044
作者 : 2.岡村友子
掲載 : 2009/05/24
