2008年12月 岡村友子の作品
色紙(1)万葉の花


以下「色紙」を2枚ずつご紹介しよう。色紙はハンディな様式として絵にも書にも、力士の手形にも、アイドルのサインにも、とさまざまに利用されていて、これぞ日本の美習と誇らしい気持ちになるが、書家の個展では一段低い扱いを受けていて、色紙を出品すると「手抜き」だと思われる。それは軸装や額装に比べれば「お安い」し、ありきたりの形式でもあるからである。しかし定型だからこそ「色紙」なのであって、そこにどう配置するかは、折につけ色紙になじんで過ごしている書家にとって、なかなか奥の深い研究テーマなのである。これは作者が2004年の6月に「青溪書苑」で発表した研究会展のものであり、取り上げた和歌はすべて「万葉集」である。
右 春の野に 鳴くやうぐひす なづけむと
わがへのそのに 梅が花咲く(万葉837)
左 妹がへに 雪かも降ると 見るまでに
ここだもまがふ 梅の花かも(万葉844)
かな 色紙 濃墨
出典 万葉集
制作 2004
番号 友00029
作者 : 2.岡村友子
掲載 : 2008/12/14 上に戻る
