2008年6月 岡村友子の作品
月はひとつ 影はふたつ

月はひとつ 影はふたつ 満つ汐の 夜の車に月を乗せて(松風)
能「松風」の見せ所。月は天上にひとつ。いとしの行平。影は松風、村雨のふたりの女。三番目は「三つ」と「満つ」をかけて汐汲み車の桶に載る月。幽玄の極致。
かな 書額 鳥の子紙 金銀砂子 20.5×14.8/39.0×39.0
出典 謡曲「松風」
撮影 ストゥディオ・キャトル
番号 友00004
大きな画像
作者 : 2.岡村友子
掲載 : 2008/06/29 上に戻る
はるばる来ぬる からころも

はるばる来ぬる 唐衣 着つつや舞を かなづらん(謡曲「杜若」)
「杜若」は「かきつばた」と読む。謡曲の詞章。
この板はセン(栓)。ケヤキより木目が粗いが、模様としては大きさがある。アメ色の拭き漆仕上げ。彫り込んで白緑をほどこした。
「からころも」の「も」は変体仮名で、もとの字は「裳」。同様に「奏づらん」の「かな」は「可那」。
かな 書刻額 セン板 彫込 拭漆仕上 32×26
出典 謡曲「杜若」
刻者 岡村 大
撮影 ストゥディオ・キャトル
番号 友00003
作者 : 2.岡村友子
掲載 : 2008/06/28 上に戻る
時雨を急ぐ紅葉狩

時雨を急ぐ紅葉狩 深き山路をたづねん(紅葉狩)
同じく謡曲「紅葉狩」の冒頭。
変体仮名は次の五字:し(志)、か(可)、ふ(不)、ま(万)、ね(年)
かな 書額 鳥の子紙 雲母薄柄 27.7×26.4/38.2×36.7
出典 謡曲「紅葉狩」
撮影 ストゥディオ・キャトル
番号 友00002
作者 : 2.岡村友子
掲載 : 2008/06/28 上に戻る
月の桂の花や咲く
月の桂の花や咲く げに花葛 色めくは 春のしるしかや
謡曲「羽衣」のクセ謡の一節。銀座月光荘画室で「謡曲詞章」をテーマに個展をしたとき(平成18)の作。
料紙は金砂子をふんだんに施した鳥の子紙。平安王朝時代の小字を意識した。
最近は「かな書」の全紙大の大作が流行りだが、それは展覧会作品という近代化がもたらした風潮で、本来のかな書は、このように小さく、またキリリと筆の穂先が利いているものである。
額は大きくマット部分を広くとった。
かな 書額 鳥の子紙 金砂子 22.0×23.3/49.0×50.3
出典 謡曲「羽衣」
撮影 ストゥディオ・キャトル
番号 友00001
大きな画像
作者 : 2.岡村友子
掲載 : 2008/06/28 上に戻る
