岡村天渓の作品
錬薬空求仙 読書兼詠史
薬を練って空しく仙を求め
書を読んで兼(ま)た史を詠ず(寒山)
丹薬を飲むと仙人になれるというので、一生懸命に薬を練っている。読書して歴史を知り、それを詩に詠じたりする。
どちらの行為も俗人にありがちのことだ。わかったつもりでいても空しい。寒山の俗界にあったころの反省。
錬は練習の練(糸ヘン)にしている。金ヘンよりよいと考えたのであろう。
「仙」の旧字は「僊」である。
「兼」は軽い接続詞(and) だから、「また」と訓じてみた。
草書 半切 紙本濃墨
出典 寒山
制作 1970
東京 個人蔵
番号 天00054
作者 : 1.岡村天渓
掲載 : 2009/12/19
