岡村天渓の作品
草樹禽魚 盡有情

草樹(そうじゅ)禽魚(きんぎょ) 盡(ことごと)く情有り(白居易)
「禽」は小動物。小鳥はもちろんイタチやリスなども含むのであろう。草も木も鳥もケモノも魚も、すべて情がある。つまり心を持っている。
赤茶の總浚いで、文字の金砂子がよくわかるように中心部をアップしておこう。
「草」は「艸」としている。金文ではこうなる。
文字のふちを丸めてやわらかい表情を出そうとしたようだ。金箔でなく金砂子にしたのも、メタリックな感じを避けたのだろう。それとは対照的に地は角ばった平ノミで浚っている。珍しく赤茶一色で、お家芸である研ぎ出しをしていない。
篆書 書刻額 カツラ板 浮出彫 金砂子 35×90(?)
出典 白居易「別種東坡花樹両絶」其一
制作 1977
番号 天00049
作者 : 1.岡村天渓
掲載 : 2009/07/04
