岡村天渓の作品
月自ら青天に在り

月自ら青天に在り(寒山)
青天にあるから、この月は昼間の月である。「自(おのずか)ら」というのは含蓄のある言葉だ。自然に、ともとれるし、自分で、ともとれる。月は天文の摂理に従って出ているだけで、自分の意思で登場したのではない。しかし見る人の心情によっては、擬人化されていることもある。晴天に浮かぶ月の心情をはたしてどうとらえるか、この作の問いかけがある。
「自」という字をぐるっと回して「在」につなげているが、その黒丸の中心の白い点が、よく見ると三角形をしている。このようなさりげない遊びは天溪がよくするところで、わざと意図的に筆を運ぶのである。まじめな顔をして」こんなことに意をくだいていたというのも、ユーモラスではある。
草書 書軸 紙本濃墨 45×140/30×80(?)
出典 寒山
番号 天00011
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作者 : 1.岡村天渓
掲載 : 2008/07/04
