岡村天渓の作品
三千寵愛在一身

三千の寵愛 一身に在り(白居易)
有名な「長恨歌」にある句。天溪はこの一句が好きで、何作か彫った。『天溪遺墨集』にもこれとは別の作を収録している。作品そのものが「三千の寵愛」を「一身に」受ける、という作家らしい願望があった。
お弟子さんが「これはどういう意味ですか?」と聞いたら、そのときテーブルの上にあったお菓子を指して「これです。」と真顔で答えていた。あなたにも私にも「食べたいなあ」というまなざしを一身に受けている、と言いたかったのであろう。
これは初めての個展に出した作で、色は朱、文字は金箔押しである。
篆書 書刻額 桧板 浮出彫 金箔 120×40(くらい)
出典 白居易
制作 1964
東京 I氏蔵
番号 天00063
作者 : 1.岡村天渓
掲載 : 2010/06/12
