岡村天渓の作品
一生慵懶作
一生慵懶(ようらい)を作(な)す(寒山)
「慵懶」とは聞きなれない言葉だ。慵(よう)は「ものういこと」、懶(らい)は「なまけること」。「慵懶をなす」とは要するに「ものぐさ」だということになる。
私の生涯ははなはだ怠慢であった、と反省しているのだろうか。とんでもない。
寒山はものぐさ生活を敢えて選んだ。絶対自由の境地とは、出勤時間に束縛されることなく、好きな服装で、世間のしきたりや慣習に縛られずに、自分の信条に従って自由に生きることである。世間一般からみれば「怠惰」であり「ものぐさ」であろう。
天溪もそれを気取ったのである。
草書 書軸 紙本濃墨
出典 寒山
制作 1970
番号 天00046
作者 : 1.岡村天渓
掲載 : 2009/05/30
