岡村天渓の作品
柳眼梅心漸欲春 白頂西望憶何人
柳眼 梅心漸(ようや)く春ならんと欲(す)
白頂 西を望んで 何人か憶(おも)わん(元穎)
柳眼は柳の新芽。柳も芽吹き、梅もほころんで、ようやく春だ。「欲春」は「春を欲す」と読まずに「春ならんとす」としたい。「白頂」は白髪頭の老人。自分のことだろう。老人は西方を望んで誰のことを憶っているのだろうか。「憶」という字を使っているのだから追憶の人なのだろう。
この紙にはちょっとだけ模様がついている。皺をよせたような模様である。仮名書家がこのような和紙に青墨を使うのを見て、試みてみようと思ったらしい。線の重なりに青墨ならではの濃淡が生まれ、側筆部に墨をつけて立体感を出すという技を見せている。
草書 書額 紙本青墨 54×65/41×55
出典 元穎(げんえい)
制作 1981
山梨 W氏蔵
番号 天00045
作者 : 1.岡村天渓
掲載 : 2009/05/24
