岡村天渓の作品
敏捷詩千首 飄零酒一杯
敏捷(びんしょう)詩千首
飄零(ひょうれい)酒一杯(杜甫)
杜甫が李白を激賞した詩で、敏捷とは動作が機敏なことだが、ここでは詩作の際の場面をとらえる文字を選択する手腕がすばやいことをいうのであろう。言葉で眼前の光景を一瞬にして捉える。そのセンスが抜群であるが、しかもそれを酔っ払ってするのだから恐ろしい。杜甫は「李白は一斗詩百篇」(飲中八仙歌)」とも言っている。これこそ芸術家のあこがれの境地である。
四苦八苦してようやく一字を書く。できた字が冷や汗をかいている。これではダメで、飄々としていなければならない。肩に入った力は見せてはならんのだ。
言うは易く行なうは難く、そのセンスを磨くには猛練習しかない。
隷書 書軸 紙本茶墨 30×62
出典 杜甫
東京 T氏蔵
番号 天00044
作者 : 1.岡村天渓
掲載 : 2009/05/09
