岡村天渓の作品
相対坐終日
相対して終日を坐す(王安石)
何と向き合って終日を坐しているのか。どなたかの面影と?
この言葉は宰相・王安石のものだから、天下国家の安泰に向き合っていたはずだ。百年に一度の恐慌だというのなら、本気で向き合ってくれなきゃ。
読む人が自分なりに向き合う相手をイメージしてくれればよい。書の活用は見る側にある。その人の器によって大きくも小さくも、嬉しくも、切なくもなる。
この染紙は少し青く、青墨を用いて紙への溶け込みを図っている。青墨というのは青い色なのではなくて、薄めて使うと青みがかって見える黒のことである。普通の墨を薄めて使うと赤茶がかって見えるので、水墨画などでは透明感を出すために青墨を好んで用いる。赤茶がかって悪いこともないから、普通の墨にたっぷり水を加えて書く仮名書家もある。
篆書 書軸 染紙青墨
出典 王安石
番号 天00039
作者 : 1.岡村天渓
掲載 : 2009/03/21
