2008年10月 岡村天渓の作品
石梁(せきりょう)茅屋(ぼうおく)

石梁(せきりょう)茅屋(ぼうおく)湾碕(わんき)有り
流水濺々(せんせん)両陂(りょうは)を度(わた)る
晴日(せいじつ)煖風(だんぷう)麦気(ばっき)を生ず
緑陰(りょくいん)幽草(ゆうそう)花時(かじ)に勝(まさ)る(王安石)
王安石の七絶。天溪お気に入りの詩である。蘇州のような水郷には、たしかに石梁(せきりょう)茅屋(ぼうおく)が残っていて、湾碕(わんき)というべきカーブがゆったりとした水の流れをふちどっている。両陂(りょうは)は両岸のこと。よく晴れた日の暖かい風が麦の生育を早めているのであろう。初夏である。緑陰も幽草も春の花の時節にまさっている。
これは行書のようだが、楷書として発表した。鑑賞に堪えうる楷書という意味で、「手本」の楷書とは一線を画したかったのであろう。この天溪作品の最初に(番号 天00001)手本の楷書のこの部分を掲載しておいたので、比べて見れば一目瞭然である。
楷書 書額 紙本濃墨 40×47?
出典 王安石
番号 天00026
作者 : 1.岡村天渓
掲載 : 2008/10/24 上に戻る
