2008年8月 岡村天渓の作品
朝梵林未だ曙けず

朝梵(ちょうぼん) 林未だ曙(あ)けず
夜禅 山更に幽なり(王維)
朝梵は早朝に僧の行う梵行のこと。内容的には肉体的にもかなり厳しい修行と聞く。夜禅は夜に行う座禅。山僧の静かなたたずまいが目に浮かぶ。
篆書の文字同士をくっつけることは印篆以外にはあまり行わない。天溪にあっても作例は少ない。これはかなり自由に遊んでいる。
二行目の「更」の字は篆書ではこうなる。パソコンにはない活字なので、残念ながら示すことができない。
篆書 書額 染紙濃墨 45×55
出典 王維
制作 1972
番号 天00023
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作者 : 1.岡村天渓
掲載 : 2008/08/21 上に戻る
天台 四明に隣り・・・

天台四明に隣り 華頂 百越に高し 門には標(しる)す 赤城の霞
楼には棲ます 滄島(そうとう)の月
高きに憑(よ)って遠く登覧すれば 直下に冥渤(めいぼつ)を見る
雲は垂れて大鳳翻り 波は動いて巨鼇(きょがう)没す
風潮争って匈湧(きょうゆう) 神怪何ぞ翕忽(きゅうこつ)たる
奇を観て跡倪(あとげい)無し 道を好んで 心歇(や)まず
條を攀(よ)じて 朱実を摘み 薬を服して 金骨を練る
安(いずく)んぞ得む 羽毛を生じ 千春蓬闕(ほうけつ)に臥するを(李白)
暁に天台山を遠望した詩。漢詩をまるごと取り上げれば、このように難解な単語が並ぶ。これも書家の本業のうちなのである。文意は面白いが長くなるので訳は略す。
五言十六句の四曲屏風。これが二つのペアーだと、四曲一双(よんきょくいっそう)という。一つなので、半双(はんそう)である。
草書 屏風 四曲半双 紙本濃墨 260×170
出典 李白「天台暁望」
制作 1970
個人蔵
番号 天00022
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作者 : 1.岡村天渓
掲載 : 2008/08/01 上に戻る
