岡村大の作品
194 春遊弄石
春に遊びて石を弄す 
行書
陶板 呉須 14×19
焼成 八王子焼(工藤孝生)
制作 1999
番号 大00194
本当を言うと「石を弄ぶ」趣味は私にはない。春の遊びなら仙台にいたころは山菜取りだった。むづかしい野草は手に負えないからノビルやヨモギやフキノトウ程度でけっこう春を満喫していた。
そのころ研究室の玉城康四郎先生が老熟の境地に居られ「このごろ石が面白くてね」と仰言っておられた。「そのへんに転がっているただの石が何とも言えない」のだそうで、若き私は不遜にも「いずれそうなったらそろそろと言うことか」と思っていた。今の私は当時の先生の歳をとうに超えている。肉体は衰えたが幸い老境のしるしである石にはまだ取り憑かれていないようだ。
作者 : 3.岡村大
掲載 : 2017/11/14
