岡村大の作品
野水縦横 屋除を漱ぎ・・・

野水縦横 屋除を漱ぎ 午窓残夢
鳥相い呼ぶ
春風日々 香草を吹き 山北山南
路無からんとす(王安石)
「屋除(おくじょ)」は軒端の陰の部分。
雨季に入って野を流れる小川が縦横に走り、軒端にまで迫っている。午後の窓辺にうたた寝していると、夢うつつに鳥のさえずりが聞こえる。春風は日に日に草の香を増し、山の全面がやがて路なきまでに緑におおわれるだろう。
雨季の広野を私は眼にしたことがないが「縦横」の二字でそのスケールがわかる。春たけなわの中で、詩人は次の季節をまぶたに描いている。
木目の美しい秋田杉は実にすがすがしい。しかし杉板は彫る側からすれば、どれも難度が高い。杉の書刻作品の少ないのもうなずける。
隷書 書額 書刻 秋田杉板 平彫 36×90.5
出典 王安石
番号 大00012
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作者 : 3.岡村大
掲載 : 2008/07/03
