岡村大の作品
双鶴飛来
双鶴(そうかく)飛来(ひらい)
これは2000年の正月に作ったものである。鶴は千年というから二羽である。世はミレニアムで沸いていた。書家も便乗することがある。三鶴飛来までは所詮無理だ。
板はケヤキのように見えるが、シオジである。右上の関防は「賀春」。
「双」は旧字では「雙」だから、この篆書も読めないこともないでしょう。「隹(すい)」は「鳥」に同じ。これも鳥を象った字。部首では「フルトリ」という。下の「又」は手の形。二羽の鳥を手に持った形が「雙」である。「双」と書く略字は鳥でなく手のほうを二つにしてしまった。こんな略字は本末転倒である。なぜこうなったのか、よく分からない。草書からきているのだろうか。「雙」は同じ二つでもペアの二つを指す事が多い。つがいの鶴はめでたいのである。ちなみに上のフルトリが一つだと、「隻(せき)」で「ひとつ」の意。
篆書 書刻 小額 塩地板 彫込 峰彫 33.5×28
制作 2000
番号 大00042
作者 : 3.岡村大
掲載 : 2009/04/19
