岡村大の作品
一鳥華間鳴 借問此何時

一鳥 華間に鳴く 借問す「此れ何時(なんどき)ぞ」と。春風 流鶯語る(李白)
春の庭。花のなかで鳥の声。酔いから醒めて「おや、今は何時ごろかな」と思う。いやいや、春風が鶯の声を聞かせてくれていたんだ。
この詩はこのあと「之に感じて嘆息せんと欲す」とあって李白はいたく感動したのである。「借問す」とは定句であって、ちょっと自問したわけである。酔っ払って寝たので時間感覚がすぐには戻らなかったのであろう。ものの本には「今はどういう時季か(何れの時ぞ)」ともあるが、時節を問うたのではあるまい。酔わなくてもよくあることだ。春風に乗って鶯が語りかけてくれていたのである。
篆書 風炉先屏風
出典 李白「春日酔起言志」
制作 1998
番号 大00056
作者 : 3.岡村大
掲載 : 2010/01/23
