4-29 扇面考 瓦当文(がとうぶん) 2 - エッセイ論文

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4-29 扇面考 瓦当文(がとうぶん) 2

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 左は「未央千秋萬歳」が丸く囲んでいます。「萬」の字を見ればわかるように、字形をデフォルメして「しりすぼみ」に扇面形に合わせています。

 右は二字ずつを扇面形に納めた例です。「胡宮・世昌・黄林・千羽」がいずれも円の中心を下にして取り囲んでいるために、四枚の扇面を丸く集めた形になっています。ここでも「羽」の字に見られるように、「しりすぼみ}です。

 このほかにも面白い瓦当作品を探すことができます。いずれもこれらは中国で扇面形を扱った古い例です。

 しかし後世、扇面が登場したとき、中国ではこれらの先人の仕事を思い出すことはありませんでした。瓦当はあくまでも瓦当であって、軒先の丸い瓦に文字を入れることに神経を集中したのです。バラせばたちどころに四枚の扇面になる、などとは思いもよらなかったのでしょう。

掲載日時 2010 年 02 月 19 日 - PM 01 : 20

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