4-26 扇面考 扇面散らし
宗達はまたたくさんの扇面を並べた屏風画を残しています。

一枚一枚の扇子は要(カナメ)から骨まで描かれ、あたかも本物の扇子が整然と並べられているようです。これを「扇面散らし」といいます。本によっては「扇面合わせ」とか「扇面貼り交ぜ」とか名づけているようですが、いわゆる平安貴族の「扇面合わせ」という遊技とは違うし、貼り交ぜているのではなくて描いているのですから、正しくは「扇面散らし」というべきでしょう。
この図柄はかなり前からあり、例えば能装束 にこの意匠があります。(唐織緋地唐草扇面散らし、桃山時代)
ひとつの意匠を図柄としてばらまいた華やかさ、それが扇面散らしの面白さです。宗達の扇面にはもちろん書は書かれていませんが、私などは書にも応用できないかな、とついつい思ってしまいます。
掲載日時 2010 年 01 月 30 日 - PM 04 : 31
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